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2007年10月19日 (金)

ママ/パパ症候群

会社を辞めて自宅で仕事ができるようになったのをいいことに、音楽を聴きながら作業している。ただし、好きな音楽をかけると気を取られて効率が下がるため、もっぱら聴くのはラジオだ。毒にも薬にもならない曲が流れ、リスナーからのどうでもよい手紙などをDJが読むだけなので、意識は放送内容に向かない。おもしろいことに、無音の状態よりもかえって集中できる。

ところが、意識しないはずの手紙にときおり引っかかる。リスナーはラジオ・ネームなどと一種の匿名で手紙を出すわけだが、「○○ママ」「××パパ」と自称する聴取者がかなりの数いるのだ。ラジオで気づいてから注意をしてみたら、テレビでもWebの掲示板でも、どこでも、自称ママ/パパが大勢いるではないか。

ママ、パパという表現は、原点となる人物から相対的に人を示すために使うものだ。したがって、この表現を使う時、主題はあくまでも原点の人物にあるはず。しかし、この表現を自称するとは一体どういう意識が働いているのだろう。なぜ自分の位置を絶対的なものではなく、相対的なものとして表現するのだろう。

足が速い/遅い、背が高い/低い、暗算が速い/遅いといったように、特定の次元だけに絞れば人間を比較することはできる。これが個性や性格、総合的な能力ということになると、他人との比較など簡単にはできない。ある人物を描写するには、絶対的に表す以外の方法はない。ところが、学校教育の弊害か、自分の位置というものを相対的に表現しようという傾向があるように思える。○○から見て△△の自分、××に属している自分、と自己紹介するのもそのせいだろうか。

自分は自分に過ぎない。それなのに、他人との相対関係で自分を示している。原点がなくなったら、自分の存在はどうなるのだろうか。原点が子供であれば、子離れができない親になるだろう。子供に入れ込む親の姿を見ていると、自称ママ/パパの姿が見える。自己実現したいならば自分を高めればよい。子供を利用するのはやめよう。子供には躾をきちんとし、場を与えてやるだけで十分である。自分ができなかったことを、子供に強いるのはやめよう。

自分に自信がないことも、相対表現をする原因の1つかもしれない。人間は誰でも個性的なのだから、原点に頼らずに自分を表現しよう。人と比べて劣っているからどうだと言うのだ。比較する次元を変えれば、誰だって良いところはあるし、個性豊かなはずだ。

自称ママ/パパたちが、「バカボンのパパ」くらいの個性を発揮する日は来るのだろうか。

2009年8月27日

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肩書で自らをアイデンティファイしようとする人達

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コメント

○○のパパ/ママって自称しているのを聞いて、多少イラッて来るのは、そういうことだったんだね。

もちろん○○ちゃんのお友達に対してはそれでイイのだろうけど。
○○ちゃん抜きに成り立つ人間関係に対してまでパパ/ママ自称するのは、確かにその人の“自分の無さ”が見えて、かと言ってへりくだっているのではないのも態度で明らかで、「何なのコノひと?」って感情が湧いて来るんだろうなぁ。

投稿: せきざ~ | 2008年6月13日 (金) 23時28分

佐藤信彦です。

> ○○のパパ/ママって自称しているのを聞いて、多少イラッて来るのは、そういうことだったんだね。

やっぱりイラッとしますか。この手の表現って、いったん気になると自分のなかで無視できなくなっちゃいますね。

> もちろん○○ちゃんのお友達に対してはそれでイイのだろうけど。

保育園などで子供を挟んでやり取りするなら、僕も「○○ちゃんパパ」と呼ばれても全く気にしません。まぁ、僕はできるだけ相手の名字を覚えてそれで呼ぶように心がけているものの、もともと人の顔と名前を覚えるのが苦手なもので「○○ちゃんお父さん/お母さん」でよく逃げてます(^^;)

投稿: 佐藤信彦 | 2008年6月16日 (月) 09時42分

私もイラっときます。たぶんリアルな世界で知り合っても、そういう人とは仲良くならないでしょうね。

投稿: てらだ | 2008年6月16日 (月) 10時08分

佐藤信彦です。

> たぶんリアルな世界で知り合っても、そういう人とは
> 仲良くならないでしょうね。

分かる気がします。

mixiやブログでも、自分の顔を出さないくせに子供の写真は貼りまくり、ってところがあるじゃないですか。これも理解不能だなぁ。自分の顔も出しているなら、そういうことに無神経なのか、なにかポリシーがあっての行動なのでしょう。子供の顔だけ全世界に公開って人は何を考えているのか。自称ママ/パパと同じ方向性の思考のように感じます。

投稿: 佐藤信彦 | 2008年6月16日 (月) 13時57分

はじめまして

私は、自分自信を現すのに
自分以外の人の存在を借りる人を
根本的には信用していません。

それから、お写真のことも。
私は公人である立場を持っていますが
自分のブログに載せる写真に自分以外の
人が写っていたり、一緒に撮った写真を
載せる場合、必ず許可を得ますし
子供と言われる年齢の人が写って
いた場合、載せません。

いきなり失礼しました。

投稿: まみ | 2008年6月24日 (火) 11時40分

佐藤信彦です。

ママ/パパを自称する件も、子供の写真を公開する行為も、本人たちは無意識でしていることなんだと思います。単に「こんなに可愛らしい○○ちゃんのママ/パパなの。かわいいから見て、見て」というだけなんでしょう。悪意がないだけに、無視する以外の対処は難しいと感じます。

投稿: 佐藤信彦 | 2008年6月25日 (水) 08時26分

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