男は覚悟して見ろ『ジョゼと虎と魚たち』
1回目は用事やギターの練習をしながらだったので、改めてテレビの前に座り、ヘッドフォンで集中して見た。『ジョゼと虎と魚たち』は素晴らしく切ない話だった。人によっては、覚悟して見ないと駄目だ。僕はもろにやられた。男向けの映画だ。
恋愛関係に落ちる瞬間の、懐かく愛おしい感覚がよみがえる。ただし、優しい思い出だけでなく、置き去りにしたかったものまで直視しなければならない。グツグツ煮込んだ鍋の底に沈ませ、すっかり忘れた気になっていた不快な断片がアクのように浮かび上がり、それを集めてすくったものをわざわざ見せられてしまう。翌日から仕事再開、という夜だったのに、なかなか寝付けなくて困った。
強い思いがどうしても消えないので、DVDやら原作
、サウンド・トラック
を購入。絶版らしく入手困難と覚悟していたサガンの『一年ののち
』と『すばらしい雲
』も、意外とあっさり手に入った。
初回限定DVDにしか付いていないと思っていた監督と主演2人のコメンタリー副音声が選べるものだったので、ついもう1回見てしまった。賛否両論あるコメンタリー版だけど、僕は悪くないと感じた。
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